「ONE」と「Friends of ONE」について

2020年3月14日

「Friends of ONE」という名前の由来を、知り合いの方からお尋ねいただきました。そこで、ここで少しご説明いたします。

ケイシー・リーディングへの憧憬

かつて、「眠れる預言者」「20世紀最大の預言者」と言われるエドガー・ケイシーという人物が、アメリカにいました。最近は、映画などでも有名になったので、釈迦に説法かもしれませんがご存知ない方に向けて少々書きます。彼は1877年生まれで、敬虔なクリスチャンであり、良き家庭人でしたが、人と違ったかなり特殊な能力がありました。若い頃、自分の声が出なくなった症状を治そうと、催眠術にかかった際に、不思議なことに、いつも彼と違う声が出て、その状態に対しての具体的処方を伝え、それを催眠術師が書き留めて実行したら、本当に声が出るようになったのが重要な始まりとなりました。それから、口コミで彼の「リーディング」の評判が広がり、生涯で9,000件近くの「フィジカル・リーディング」という病気治しの具体的なメッセージ伝達を中心に、その他、人生指南や、超古代文明に関する情報や、自身でも信じていなかった前世の情報などを伝えるようになり、最終的に14,000件近くの「Reading」を行った記録が残されています。

彼が催眠状態で述べた驚くべき情報は、素晴らしい価値がありますが、その中で、私が素晴らしいと思う発想は「The Law of ONE」というものです。「すべてのことには一なる法則が働き、生かし、導いている」といった視点です。「すべては根底でひとつである」と。

私は10代後半からエドガー・ケイシーのことが大好きで、彼について出版された日本語の本は、ほとんど読んできているほどでした。そして「現代の日本にエドガー・ケイシーがいればよかったのに。。リーディングを受けたかった。。」と大変残念に思ったものでした。

浅野信氏とリーディングへの出会い

そして忘れもしない1995年7月のこと。新宿のとある書店で「ハルマゲドンを超えて」という白い本が書店に平積みになっており、故・船井幸雄氏が「著者の浅野信さんは、世界的なリーディング能力者です。お勧めいたします」といったことを帯に書いておられました。
「おお!船井さんがそうおっしゃるなら読んでみよう」と手に取ると、内容が大変面白く、包括的なヴィジョンが書き記されていて、「これは本物だ!」と小躍りしたものでした。

巻末に連絡先があったので、私は、さっそく電話して、個人リーディングを受ける予約をしました。待ちに待ったリーディングの日が来たのが、1995年の8月23日です。国分寺の小さなアパートで初めてリーディングを受け、大変な感動を受けました。

私は、自分の前世のことが知りたくて知りたくてしょうがない、変わった22才の若者だったので、リーディングの質問もまず、「私の前世をお教えください」といったものでした。そしてその答えは、私に「自分以上に自分のことが分かって語られている」という衝撃と感動を与えるものでした。

それからというもの、浅野先生のリーディングの会や、講話会に足繁く通うようになり、先生の唱える「ONE ~すべてはひとつ~」というスローガンは、私にとってとてもしっくりくるものとして、受け止められました。それ以来、人生の数々の困難の折、先生のリーディングを受け、大きな支えを受けてきたことは、これからこのブログでも色々記して行きたいと思います。

「人間は、生まれ変わり、死に変わりしながら、学びを深める存在である」と、私はこの四半世紀の研究の中で、はっきり確信を得ることとなりました。そして、「一人の人間の実体(霊魂)は、様々な土地や国に肉体を持って生まれ、世界のあちこちで人生体験を深める存在である」と得心するに至りました。私たちの存在は本来、非常に国際的で、ユニバーサルです。(縁の浅さ深さはありますが)。

転生と地球世紀

一方で、例えば、日本の明治時代以前は、今の都道府県ぐらいの藩が「国」であり、武士が藩を無断で出ると「脱藩」ということで、へたをすれば死罪になるような状況があったのは、つい150年程前のことで、それ程昔ではありません。
現代から見ると、県を出るぐらいで死罪になるというのは、信じられないような話ですが、150年前には、それが常識だったのですから、驚く程状況というのは短期間で変わりうるものでもありますね。

そこからすると、これから人類は、国と国の垣根を超えて、地球連邦的な状況を迎えることも、そう遠からずくるのでしょう。国の垣根を超えるのは、藩の垣根を超えるより、更に深く困難は多いのだと思いますが。それはEUの歴史や、最近のBrexitなどを見ても学ばされるところです。安易な理想ばかり見れませんが、しかし、インターネットで歴史上類を見ない程の相互の近さを既に得ている状況が先行し、否応もなく、相互の調整をし続ける状況が今後も多発していくことは火を見るより明らかです。この記事を書いている現在、コロナウイルスの拡大で、世界的なリスクが生じ、世界各国の状況が切実に互いに見える事態が生じていることも、来るべき地球連邦時代の先駆けと見えなくもありません。世界は更に更に相互調整を繰り返し、相互尊重を学ばねばならない、切迫した時代の中にいます。次の地球連邦時代へ向けて、ひた走るように。

ともあれ、私たちは21世紀の前半に、地球規模の難題をいくつも抱え、もう個々の国レベルでだけ解決できるような事態ではない状況に直面しています。地球の有限性がこれ程までに体感される時代は、有史以来初めてです。

また、これからの時代、歴史に学び、良い形で各地の文化を大事にし、各分野で調整を繰り返し、相互の尊重が行われていくならば素晴らしいですが、偏狭なナショナリズムが良からぬ形で激化していくならば、また危険なレベルでの世界紛争に拡大しかねません。既に、その火種は、ずっと各地で続いてきているわけですが。

その際、「私たちは本来、国や人種に縛られぬ存在であり、縁あって、ある土地や人種に生まれついている。次はまたどこに生まれるか分からない」という相対的俯瞰的な視点を、転生論からより多くの人が持つならば、それは一定の相互理解の柱となると、私は思います。安易に思えるかもしれませんが、実際、生まれ変わりの法則や実例に触れていくと、無視できないことであると思えます。その意味で、ヴァージニア大のスティーブンソン博士グループの実証的な転生研究は貴重です。

そして、様々な文化や宗教、素晴らしきものが各地にあるわけですが、それらを相互尊重しつつ、その根底では全てが繋がっており、宇宙生命万物は一つの法則・根元に根差す、という視点は、やはり大変重要なものです。それを、私は師事してきた浅野先生や、エドガー・ケイシー氏に学び、「ONE」と名付け、私の根幹に据えております。

私は個人的には、キリスト教と、仏教と、神道(特に古神道)やインド古来の教えなどに興味関心が深くあります。特にキリスト教には一定詳しく、仏教や古神道やインドの教えはそれ程詳しくありませんが、それぞれに敬愛の念を抱いております。そして、一神教と多神教は相互補完できる側面があると見ています。一神教の方とは、少し論争になったことがありますが、相互尊重でゆければと願っています。

「Interfaith」の発想

「相互信頼と相互尊重」を「InterFaith(FaceではなくFaith)」という言葉で、浅野氏は唱えておられます。それは、浅野氏の師のポール・ソロモン先生から引き継がれた教えでもあります。私も、その言葉をとても気に入っています。

これからの時代、「Faith」すなわち「信じるもの」「信仰」「大切なもの」の間を結ぶ(inter)という精神や視点が、大変重要であろうと思われます。Internationalは国際で、Interfaithは信際。良い言葉と精神だと思います。

もちろん、玉石混交の中で、何でもかんでも尊重する、ということが必要などと、申すわけでもありません。物事をしっかりと見分けることは、大変重要です。「何でも良い」というわけでも、もちろんありません。良からぬものも、残念ながらあるのは世の常で。

その上で、良きものを相互尊重し合う、ということは、改めて大切であると、地球世紀の入り口の時代に思います。

そして名前について

さて、話が広がりすぎました。広がりに広がりすぎました。そろそろ終わりにしますが、そんなわけで、ぶっ飛んだ構想を孕んだ「ONE」という言葉を私は好み、同様の精神や視点を持つ者同士で切磋琢磨し合う、ということを意図して「Friends of ONE」という名前を命名した次第です。

これは中世ドイツのマイスター・エックハルトやゾイゼやタウラーというドミニコ会士たちの周辺で「Friends of God(Gottes Freund)」という会があったことにもインスパイアされており、また、私の研究対象の一人である、社会運動家のクリスチャン・賀川豊彦の「イエス友の会」にも幾分インスパイアされています。

そんなわけで、長すぎる会の名前と「ONE」の由来のご紹介でした。

それにしても長すぎる!

失礼しました〜

Friends of ONE logo

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